情報・通信工学情報通信卒業生の声

今後の社会課題に対する情報通信技術の重要性

2025年3月31日(月)

角田 錦さん

1992年3月 通信工学科卒業

シャープ 株式会社

仕事内容(会社全体、所属部署など)

当社は大阪に本社を置く総合家電メーカーです。テレビ、スマートフォン、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど、幅広い家電製品を展開し、人々の生活を豊かにする製品を提供しています。私は入社から一貫して通信事業に関わり、研究所、携帯電話開発、米国駐在、新規事業立上げと幅広く業務をしております。現在は、自ら立案し、開発したクラウドサービスの法人向けソリューションサービス事業推進をしております。

芝浦工大での学びが今の職業にどう生かされているか

在学中に学んだ基礎知識は入社後も非常に生かされています。4年次の卒論研究では様々な視点からのテーマ選定、シミュレーション、試作、実験、結果分析、考察といった、ロジカルにものを考えることの重要さを学び、入社当時のレポートで褒められたことを思い出します。また、自ら考えることを徹底して教え込まれ、失敗を恐れず、何度も試作や実験を繰り返し、時には結果が後退することもありますが、それでも諦めずに最後までやり遂げるスピリッツは当時の研究室の先生にご指導いただきました。会社に入っても様々な試練がありますが、4年間の学びを自身の財産の一つとして、多くの困難を乗越えられたと思っています。

社会における分野横断として、実際にどのようなことをしているか または、分野横断を行うには何が必要か

携帯電話の分野では、高速通信、インターネット技術の進化に伴い電話にカメラ、ゲームなどの機能が搭載され、技術革新は続いています。情報通信技術は今後も人、モノ、サービスを繋ぎ課題解決の重要な役割を果たします。社会課題では人口減少、気候変動等に対する解決は単一分野の知識では限界があります。自身の専門分野に加え、他分野への興味を持ち、積極的な交流が重要です。更にAI技術も加わり、技術者の役割も変化します。常に最新の知識を習得し、社会のニーズに応えられるよう、柔軟な姿勢を持ち続け、学内外との研究室間の連携や、企業・国家機関との共同プロジェクトへの参加なども分野横断の取組として重要になるでしょう。

芝浦工大生へのメッセージ

在学中に自分が将来、何をしたいのか、どんなことに興味あるのかを見つめる期間でもあると思うので、時間を有効に使って様々な知識と経験を楽しみながら積上げてください。何かが見えてくると思います。Enjoy Campus Life!!