物質化学環境・物質工学

新任教員の紹介

2026年1月28日(水)

DNAを”改造”してナノ材料をつくる 竹澤 悠典 准教授 Cコース担当

DNAは,生命にとってもっとも大事な分子の一つです。A・T・G・Cの4種類の「部品」からできていて,その配列が遺伝情報となっています。有名なDNAの二重らせん構造は,生物学者だけでなく,物質化学の研究者も魅了してきました。DNA二重らせんの直径は約2ナノメートル。そこで,化学的に合成した短いDNA断片をレゴブロックのように組み上げて,さまざまなナノ材料をつくるという研究が世界中で行われています。私の研究室では,化学の力を総動員し,A・T・G・C以外の新しい「部品」をDNAに組み込むことで,さまざまな機能をもったDNAナノ材料の創製に取り組んでいます。たとえば,特定の金属イオンの有無に応答して開いたり閉じたりするピンセット型のDNA構造体をつくったり,酵素のようにはたらくDNA(DNAzymeといいます)の活性をスイッチのようにON/OFFしたりしています。バイオセンサーや診断・分析技術への応用だけでなく,分子レベルのマシンやロボットをつくりたいといった夢も思い描いています。分子をデザインする化学の醍醐味を楽しみながら,さまざまな分野の研究者とも交流しつつ研究を進めています。