仕事内容(会社全体、所属部署など)
東海道新幹線や東海地区の在来線の運行、リニア中央新幹線の建設を行っています。中央新幹線建設部機械工事部に所属しており、リニア中央新幹線の車両基地の建設に関わっています。具体的には、車両基地の機械設備の仕様やレイアウトを検討しています。安全かつ効率よく車両のメンテナンスなどの作業ができることはもちろん、施工性、設備更新のことまで考慮して日々検討を進めています。
芝浦工大での学びが今の職業にどう生かされているか
私の業務では実際に機器の図面を書くことはないですが、車両をメンテナンスする機械にどのような機能が求められているのか、それを実現するにはどのような構成にしたら良いかを考えるため、まさに機械機能工学だと感じています。大学の実習でスターリングエンジンの設計・製作をすることがありました。限られた予算・時間の中で仲間と協力して目的に向かって物事を進めていくことは社会においても同様であり、学生時代に良い経験ができたと今となって実感しています。専門的な部分では、研究室で熱流体解析をした経験が現在の業務でも熱流体解析を行う機会があり生かされています。
社会における分野横断として、実際にどのようなことをしているか または、分野横断を行うには何が必要か
車両基地には多種多様の機械があります。それらを動かすにはどのくらいの電力が必要で発熱はどの程度かなど電気に関する知識は必要不可欠です。また、車両をメンテナンスする設備は建屋の中にあるため、それに適した建物やインフラ設備を準備してもらう必要があり、建築の知識も必要となります。ほかにも土木や制御システム、プログラミングなど様々な分野の知識を駆使しています。
分野横断を行うためには、最低限のベースとなる知識があれば良いです。打ち合わせでは様々な専門用語が飛び交いますが、大学レベルの基礎的な知識を身に着けておけば自分自身で調べ、知識を深めることができます。
芝浦工大生へのメッセージ
大学生活では、やりたいことをとことん突き詰めてほしいです。大学は比較的自由に時間が取れる最後の期間かと思います。勉強だけでなく、自分のやりたいことにも打ち込むことで、より充実した大学生活が送れると思います。