仕事内容(会社全体、所属部署など)
ソフトバンクは通信事業を中核とし、近年ではAIやIoTなどの先端技術を活用した新規事業にも注力しています。現在、私は次世代クラウドの開発に参画し、要件定義などの上流工程を担当しています。具体的には、様々な分野の最新技術が将来的に実用化・システム化されることを見据え、次世代クラウドに求められる機能を検討し、定義することが私の役割です。この業務では、クラウドを利用した実務経験と様々な分野の知識が求められます。
芝浦工大での学びが今の職業にどう生かされているか
研究活動を通じて「本質を理解すること」の重要性を学びました。この学びは、業務を遂行する上での土台として生かすことができています。実際に、私が異なる業界の方に課題のヒアリングを行った時のことです。重要性を学んだ経験から、相手の発言の意図や背景を深く理解しようと努め、課題の根本原因を探るように意識しました。すると、相手自身も明確に認識していなかった、潜在的な課題を掘り起こすことができたのです。かつての私は、目の前の情報や耳に入ってくる言葉をそのまま受け止めてしまう傾向がありましたが、研究活動での実践経験を通して、物事の本質を捉える習慣を身につけ、現在の業務に生かすことができています。
社会における分野横断として、実際にどのようなことをしているか または、分野横断を行うには何が必要か
分野横断する上で、専門外の知識を習得するための基礎を築くことが重要だと感じています。先日、私が自動運転技術に関わる業務に携わることになった際、その動作原理を理解する必要に迫られました。自動運転技術を理解するには、私の専門である情報工学の知識に加えて、機械工学や電気電子工学といった関連分野の知識も必要になってきます。
限られた時間の中でこれらの知識を習得し、自動運転技術を理解することは、想像以上に困難でした。特に、未知の分野を学ぶことへの心理的なハードルは非常に高く感じられました。このことから分野横断では、いかに学習のハードルを下げ、知識習得へと繋げるかが重要だと感じています。
芝浦工大生へのメッセージ
大学では、時間を自分の好きなことに使えます。また、その好きなことを伸ばすのに必要な理論を学ぶことができます。なので、ぜひ色々なものに触れて、自分の好きなものを見つけて、理論を学んでください。芝浦工大には、それらを実現できる環境が整っています。
挑戦してください。皆さんの未来を応援しています。